競馬場の雰囲気

最近は毎週末は決まってテレビで競馬を中継しています。民放は勿論、天皇賞や日本ダービー、有馬記念などの殊更ビッグなG1レースならばNHKも中継を行っています。またインターネットでも競馬の中継を行っています。テレビは勿論、ラジオでも競馬の中継を行っています。短波ラジオならば、ほぼ一日中、かなりの長時間にわたって競馬の中継を放送しています。これらの媒体を使って競馬中継を見たり聞いたりしても競馬の臨場感を味わうこともできます。中継に登場する解説者やコメンテーターの競馬にまつわる話には面白い話が含まれていて、競馬に関する知識を増やしてくれますし、名物アナウンサーの独特の口調も競馬中継の面白さを増すのに一役買っています。現在はこれほどまで競馬を見たり聞いたりする手段に事欠きませんが、もしできることなら一度競馬場に実際に足を運んで、競馬場で生で見る競馬を楽しんでほしいものです。現場ではテレビやラジオでは体感できない臨場感や一体感、そして興奮が味わえるはずです。

ビッグな重賞レースが開催される中央競馬の競馬場などは、数万員規模の観客の収容能力を誇り、実際それだけの数の観客に対応しています。そのためバスにせよ、鉄道や路面電車や地下鉄にせよ、公共交通機関による競馬場へのアクセスは一般的に非常に便利になっています。競馬場のすぐ近くに電車や地下鉄の駅が設置してあることが多く、改札を抜けると徒歩ですぐに競馬場まで着くようになっています。中には改札やホームの構造などに余裕を持たせて、競馬開催日の、特にレース終了時の観客が一度に競馬場を出て帰宅する際の混雑に対応できるように設計されているところもあります。また最寄の鉄道駅や地下鉄の駅から競馬場が近くない場合でも、競馬場までの送迎バスを運行するなどして、利用者の便宜を図っているケースが多くなっています。一方で一般的にマイカーによる来場は決して便利だとはいえません。街の郊外にある競馬場の場合、それなりの台数が収容できる駐車場が設置されているケースもありますが、特に大都市の街中に比較的近いところにある競馬場に関しては、来場者向けの駐車場の収容台数は少なく、もしあっても関係者や馬主向けの駐車場となっているケースが殆どです。周辺地域の有料駐車場も決して多くは無く、競馬開催日には周辺の道路が大混雑を起こしているケースも珍しくありません。競馬場に限らず、街中にある場外馬券売り場も同じです。従って競馬主催者が、来場者に対して自家用車ではなく公共交通機関を使っての来場を、CMやその他の手段を使って告知しているケースがよくあります。
以前の競馬場は、むさくるしい、ややもすればちょっと怖い男性がたくさんいるようなイメージがありました。そうした主に中年層を中心とする男性が新聞と赤鉛筆、それに双眼鏡をを片手にスタンドでじっと競馬を眺めている、そんな光景がごく普通で、代表的な光景でもありました。これは言い換えれば女性や家族連れが近づきにくい光景なのですが、最近は一時期の競馬ブームと、競馬場側の宣伝、イメージチェンジとそれに伴う設備の改築などもあって、以前と大分様相が変わってきました。競馬場で女性の姿を見かけることも珍しくなくなりました。
競馬場に着いたら、まずは勝馬投票券を勝ってみましょう。競馬予想は自分で考えるもよし、競馬新聞やスポーツ新聞、携帯ネット等を参考にするもよし、他人に聞くもよし、色々考えてみて楽しみましょう。そして入場料を払って中に入ります。観客が競馬を観戦するスタンドは競馬場や開催日によって閑古鳥が鳴いていることもありますが、逆に数万の観衆で熱気ムンムンの場合もあります。大勢の観衆と共にレースの熱気を楽しむのがいいでしょう。特にG1レースなど大型の重賞レースの場合、レースの時間が近づくにつれ、観衆の興奮と熱狂は高まっていきます。出走前のファンファーレとそれに合わせた数万人の手拍子には圧倒されるものがあります。
スターターがスターター台に上がったとき、観衆の興奮は頂点に達します。そしていよいよスタート。ゲートが開き、出走馬が一斉にスタート。ここからは馬の走る音と観衆のざわめきが交錯。異様な雰囲気のもとレースは淡々と進行していきます。そして再び観衆の興奮が頂点に達するのはレースが最後の4コーナーをまわって直線に入ってから。ここで観衆の声援やら叫び声やら怒号といった声は最大規模になります。スポーツ新聞や馬券が紙吹雪となって舞い始めます。馬群が横一線に広がってゴールへ向かって怒涛の如く突き進む様は圧巻です。そして馬たちが次々とゴールを駆けぬけレースの決着がつきます。周りの観衆からは歓喜の声と落胆の声、そしてなんだかわからない様々な叫び声が響き渡ります。
電光掲示板にレース結果と配当が表示され、観衆は再び盛り上がります。ここで万馬券でも出れば、ものすごいどよめきが起こるでしょう。勝った馬と騎手が再び現れ観衆からの喝采を浴びます。観衆は一斉に手拍子を打って馬と騎手の健闘をたたえます。このときには馬券が的中して笑った人も、そうでなく泣いた人も、再び一体となった雰囲気を作り上げていることでしょう。
ここまでざっと競馬場の雰囲気についてお話しましたか、いかがですか?競馬場の大体の雰囲気がお分かりいただけたかと思います。ですが百聞は一見に如かず、競馬場で生の競馬観戦をしたことが無いという方には、一度でいいから競馬場での競馬観戦をお勧めします。競馬場での臨場感と一体感、興奮を生で味わえると同時に、競馬の新たなる魅力を発見できるかもしれませんよ。